お参りのあと、
のんびりと…
いつもお参りしている境内でも、ふと新たに傍らの何かに気付くことがあります。
知っているようで知らなかった、四季折々の楠公さんを楽しみながらご参拝ください。
本殿天井画
神戸大空襲により焼失した本殿を昭和27年に再建した際、全国の著名画家から奉納されました。折り上げ格天井を絢爛豪華に彩る全164点。図録も頒布しています。社殿は鉄筋コンクリート造で戦後の新しい神社建築様式として代表的な建物です。
平櫛田中作 獅子狛犬像
本殿の御扉近くの金色の獅子・狛犬像。腹中には「国家の隆盛・国民の幸福・世界の平和」を祈る祈願文が納められています。
棟方志功画 獅子狛犬図
躍動感溢れ、どことなくユーモラスな紅の獅子、朱の狛犬。棟方志功のサインが鏡文字になっているのが見どころ。
上の降魔・伏邪の賛は徳富蘇峰の絶筆。95歳とは思えない力強い揮毫です。
銅牛
「頭をなでると賢くなれる」「けがや病気のある箇所をなでると回復する」といわれる撫で牛。
稲荷神社では狐、八幡宮では鳩が神使とされるように、天満宮では牛が聖獣とされています。
菅原道真公が丑年・丑の日・丑の刻生まれで、日頃からよく牛をかわいがっておられた、菅原道真公の遺骸をのせた牛車が座り込んで動かなくなり、これは菅原道真の意志であると、その地に埋葬された、など天神さんと牛の伝承はたくさんあります。
青銅製狛犬
山崎朝雲作。昭和27年奉納。高村光雲に師事し、西洋的な写実を導入した作品の特徴が表われた作品です。
備前焼狛犬
森良明作。神社創建の直後より鎮座しますが詳細は不明。備前焼の獅子狛犬は、全国的にも地震や戦争で破損し現在は少なくなっている中でここまで大型は珍しく、神戸大空襲、阪神淡路大震災でも無傷であったのは奇跡といえます。
親子さざれ石
京都府舞鶴市から採取されたさざれ石。大小を楠木正成公、正行公親子の姿に見立てられました。
大鳥居
平成7年の阪神淡路大震災で倒壊した大鳥居を復興。石製にみえて実はステンレス製の耐震構造。笠木の部分に祈願文と100年後の氏子崇敬者へ向けたタイムカプセルが納められています。
楠公墓所 燈籠群
光圀公の楠公墓碑建碑以前、尼崎藩藩主が墓碑を建立され、以来崇敬を続けてきた歴代藩主の燈籠が並びます(1700年代~)年代ものの燈籠群は幕末の志士たちも見てきたであろう景色を彷彿とさせます。
水戸光圀公像
楠公墓碑建立のご功績を追慕して、平櫛田中によって原型が作成されました。西山荘にご隠居のお姿を如実にお映ししているといわれます。
日本最古オリーブ樹
樹齢約150年、日本最古のオリーブ樹。明治11年パリ万博で事務官長を務めた前田正名(薩摩藩出身)によって持ち帰られたとされます。神戸には国営のオリーブ園が開設されていました。
表神門
昭和17年建設。社号額「湊川神社」は高松宮宣仁親王御染筆御下賜。
境内花さんぽ
楠の深緑、藤、桜、つつじ、紅葉・・・境内は四季折々の自然で彩られます。