七五三いつ行く?何歳?  

解説!七五三➀

七五三 2022年8月7日(日曜日)

解説!七五三➀七五三はいつやるの?男の子・女の子 何歳で行くの?
七五三の知っておきたい常識&マナーをおさらいして、お子様の成長をお祝いする華やかなハレの日にしましょう!七五三の基礎知識。

まず七五三の本来の意味を知ろう

七五三の歴史・由来とは

男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に晴れ着をまとって氏神様にお参りして無事成長を祈願することから「七五三」と呼ばれます。
その由来は、中世にさかのぼります。赤ちゃんは生後から乳児まで、衛生面から頭髪を剃っていました。その髪を伸ばし始めたのが3歳からで、これを「髪置」といいます。

(江戸時代の風俗絵によく描かれている童の髪型に注目!

着物はそれまで子どもらしい着流し姿だったのが、5歳になると男の子は袴を着けました。これを「袴着」といいます。女の子は7歳になるとそれまで着物に縫い付けた紐で着物を着ていましたが、帯を締めるようになり、また仕立ても大人と同じ縫い方のものを着るようになりました。これを「帯解」といいます。

「髪置」「袴着」「帯解」はそれぞれ、公家のしきたりで、良い日を選んで子どもの成長を祝いました。
昔は、公衆衛生や医療技術が現代のように発達しておらず、子どもが無事に大人になるまで育つのは現代よりもとても低い確率だったのです。ですから、子どもが無事に年を重ねるということに大変な喜びと安堵の思いがあったことでしょう。

参考:井上順孝 他 編,「神道辞典」,株式会社弘文堂,1994
参考:園田稔 他 編,「神道史辞典」,株式会社吉川弘文堂,2004

まとめ:3歳(男女)…髪置 5歳(男)…袴着 7歳(女)…帯解

七五三いつ行けばいい?

男の子と女の子それぞれ何歳?

古来、3歳で「髪置」、5歳で「袴着」、7歳で「帯解」を節目でお祝いしていたことから、男の子は3歳と5歳女の子は3歳と7歳でお祝いをします。

七五三のお参りは数え年?満年齢?早生まれは?

3歳、5歳、7歳、満年齢でするのでしょうか、数え年でするのがいいのでしょうか。答えはどちらでもOKです。昔から、日本の行事は数え年を主としてきましたが、現代では満年齢が一般的となっていますので、神社では、満年齢数え年どちらでもお受けしています。
その理由は、特にご家庭の事情やお子様成長にそれぞれ違いがあるからです。節目のお祝いをする気持ちがあれば、こだわることではないと考えています。

一般的に満年齢と数え年のどちらが多いかというと、どちらとも言えません。
例えば、ご兄弟がいらっしゃる場合、一緒にお祝いをしたほうが、御兄弟ともに衣装を着られるのでよいと、一人は満年齢、一人は数え年、と工夫をされる家族もあります。
また、3歳のお子様は特に、成長がそれぞれですので、ご祈祷の時に愚図らず座っていられるか、衣装を着られるかどうか、というところをお子様の負担のないことが一番です。
同じように、早生まれのお子様も同様です。お子様の成長や、周りの環境など、ご家庭にあわせて七五三の年を検討してみてください。

【満年齢で七五三をするメリット】
・しっかりとご祈祷を受けられる ・衣裳のお写真もより淑やかに、より凛々しく撮れる。
・着付やメイクがしっかりできる
【数え年で七五三をするのメリット】
・古来に則ったお祝いができる ・早めのお祝いをすることで自覚と自立を促すことができる ・あどけなさの残る可愛らしい写真が残る。

七五三お参りの時期はいつ?

七五三の日は暦の上では11月15日です。これは元々、江戸時代に5代将軍の徳川綱吉公が、息子の徳松のお祝いをこの日にしたことに由来します。もともと11月は「祭り月」といって、稲の刈り入れが終わって、収穫を感謝し、祝うためのお祭りの時期でした。実りの秋に、村々では田楽などで祭りを楽しんでいたので、この月に子供のお祝いをすることが、庶民の間にも広まっていきました。

七五三は11月でないとダメ?

七五三の季語は初冬。せっかく四季のある日本で生まれ育った私達。季節で育まれた文化、季節感は大切にしたいと考えています。
ですが、この度のコロナ禍をきっかけに分散化が進み、湊川神社でも9月から年末まで、七五三の御祈祷をお受けする準備をしています。
お正月やゴールデンウィーク、夏休みなど、大型連休を利用して、海外生活から帰省されたタイミングで七五三のご祈祷をご希望される方もおられます。湊川神社では、9月~12月以外でも、七五三祈祷を承っておりますが、千歳飴の賞味期限等の関係から、ご用意できない撤下品もございますことをご了承下さい。

まとめ

七五三は子どもの成長を神様に奉告し感謝する、日本古来の伝統行事です。七五三の由来や意味を改めて知ることで、より一層七五三を意義深く、思い出深いものにすることができるのではないでしょうか。家族でかけがえのないひと時を過ごしましょう。

関連記事

おすすめキーワード